発達障害の人の適職について
発達障害の人が向いていないはずの会社員を望むわけ - マイノリティ雑貨店
発達障害にもアスペルガー、ADHD、学習障害とあってそれぞれ特性が違うけれど、
共通して言われることは
- 臨機応変な対応
- 一人でいろんなことを同時にこなす能力
- 速さと正確さが求められる作業
- チームワーク
- 場の空気を読む、相手の表情を読む
これらが苦手と言われている。
具体的には、事務、経理、オペレーター、忙しい接客業、医療関係者、警官、レジ係などなど。
逆に、能力を発揮できる仕事というと
- マイペースにできる
- 得意な作業に集中できる
- コミュ力がさほど重要ではない
- 作業のパターンが決まっている
学者、図書館司書、漫画家、フォトグラファー、調律師、コンピューター関連の仕事などなど。
(ADHD傾向が強い人は営業職が向いている人もいるらしい)
リンクを貼り付けたブログ記事にあるように、発達障害の人はどちらかといえば自営業や個人プレーに向いている人が多いんだと思う。しかし、実際に自営業を営んでいる人は少数派。それに単独プレーでの仕事は安定性に欠ける。
発達障害の人に限ったことではないがみんながみんな適職についているかと言えばそんなことはないと思う。向いていようがいまいが、生活はしていかなければならない。
いつも思うのはハローワークや求人情報誌に出るような求人はたいていコミュ力と、なんでも平均的にこなす能力が求められている仕事が多い。
コミュ力は特に求められていなくとも、正確さ、スピードが必要だったりする。(お掃除の仕事など)
そういえばコンビニも、マルチな能力が求められてるな。
コンビニなんて県の最低賃金で高校生も働いてるっていうのに、そんな高い能力求められても、って思います。(コンビニで働いたことないけど)
とはいえ、障害者雇用枠での就業が必ずしも発達障害者が働きやすい環境かというとそうとも限らない。
オープンで障害者雇用枠を使おうが自分の適性、自分の努力と周りの理解がなければ結局辞めることもあるわけだ。
大抵の一般企業は障害者を一定の割合で雇わないとペナルティが発生するから障害者枠を設けてるだけ。
しかも、周りの人たちは障害があるってんでどう扱っていいかわからない。そりゃそうだ。いままで生きてきて、身体だろうが精神だろうが知的だろうが発達だろうが、障害と名のつくものを持っている人と身近に接する機会がなければわからないでしょう。ヘタなこと言って傷つけて、来なくなったら迷惑だし。
それなら、障害者枠だろうが一般枠だろうが、自分の特性を知って、せめて苦痛じゃない職に就いたほうがいいような気がする。
仕事をするに当たって、職場での人間関係というのは非常に大きなウエイトを占める。仕事を辞める理由は人それぞれでも、人間関係の悩みで辞める人が圧倒的だと思う。人間関係の中に飛び込んでみて、少しは楽な気持ちでいられる環境なら、可能な限りそこにとどまればいいんじゃないか。とはいえ、環境や自分の障害のせいにばかりしていては良くないけど。
いっそのこと、職場で孤立してようがどうでもいい、どこで何言われてようがどうでもいい、生活の為に働きに来ているんだ、発達障害だけどなにか文句ある?と割り切れたらどんなに楽だろう。周りの視線を気にしたりとか、馴染もうと思っても馴染めないとか、周りと比べると明らかに自分はおかしいだとか、そんなことを考えてしまうから病んでしまうのかもしれない。