奥さんのぼやきブログ

夜型主婦。雑記を書いてます。同じようなことをいつも考えてるので似たような日記を書くかもしれません。

疎遠になってしまった親友

あけましておめでとうございます。

なんだかんだ、このブログを始めて2年になろうとしています。

時の流れは早いものです。


わたしの周りでも、結婚や出産の話をよく聞くようになりました。

わたしより後に結婚して、出産している親友もいます。

親友…というか、仲が良かった…になってしまうのでしょうか。


10年来の親友(だと勝手に思ってます)である彼女はシングルマザーで、かなり頑張っていて、カツカツなようです。

妊娠中〜子供が 1歳半を過ぎる頃くらいまで通り仲良くできていましたが、どうも価値観がずれてきていることに気づきました。

むしろ、話を聞いていると、苦労人すぎてこちらが申し訳なくなる機会が多くなりました。

ある日電話で話していたら、途中で彼女にブチギレされて、喧嘩別れという形になって、それから疎遠になってしまいました。

それから連絡を取らなくなりましたが、気になっていたからか、一度間違えてLINEスタンプを送ったことがあります。(間違ってというのもおかしな表現ですが…)

なんだか気まずくなって、そのあと「元気?」と送ったところ返信が来たので、何度かやりとりをしました。

その時には、「LINEをくれて嬉しかった」と返信をくれたので、嫌われたわけではなかったと思います。


でも、そのあとは続かない。

上から目線でキツめなところがある友人でしたが、それでも親友は親友です。

「環境が変わったからしょうがない」「上から目線でイヤな思いもたくさんしてきたから縁が切れても仕方ない」など、色々考えて切り替えようとしました。

でも、せっかく続いたご縁なのに、切れてしまうのは寂しい。


その後もやっぱり気になり、年賀状を出していいか聞いたところ、「ありがとう」とだけ返ってきました。


モヤモヤが収まらないので、グループカウンセリングでその話を聞いてもらったところ、「友達ならずっと連絡取らなくても会えば盛り上がるし、ご縁があればまた繋がるでしょう」という意見を聞いて、ようやくスッキリしました。


この時のグループカウンセリングで、カウンセリングの先生にムカついてしまったわけですが^ ^;


そして、年明けに彼女からの年賀状を受け取りましたが、メッセージは「今年も宜しくお願いします」という一言のみでした。


喧嘩別れの時、ものすごく余裕がなさそうだったので、わたしについてどうのこうのというのは自意識過剰かもしれませんが、仲が良かっただけに、なんだか距離を感じてしまいます。


他の友人でも、出産して子育てと仕事に邁進している友人とはコンタクトを取ることが圧倒的に少なくなりました。


結婚、出産のタイミングで価値観がずれてくるとはよく聞きます。


母親、既婚子なし、独身と、立場が入り乱れている世代だからこそ、今は人間関係が変化する過渡期なのかな、と最近思いました。


仕方ないこととはいえ、こうやって人間関係は変わっていくと思うと、寂しいものですね。


年明け最初のブログだというのに、なんだかしんみりしてしまいましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。

カウンセリングが自分に合っているのかわからなくなってきた

今日のブログは、愚痴になります。

今日はカウンセリングの日でしたが、メンタル的な調子が悪くて、キャンセルさせてもらいました。

1年以上カウンセリングを受けていますが、最近、カウンセリングが自分に合っているかわからなくなっています。 カウンセリング・・・というより、カウンセラーの先生との相性ですね。 先生の人柄が嫌い、とかでは決してなく、相性が合わない気がしています。

始まってしまえばちゃんと聞いてくれて話もしやすいので、今悩んでいることや過去のつらさ、未来への不安などついつい話しこんでしまい、時間が終わるのがあっという間です。

カウンセリング後は、疲れますが気持ちはすっきりです。

都合が合えば当日でも面談してくれたり、経済的な事情や体調などを汲んでくれます。

でも、いまだに予約を入れるまでに緊張し、カウンセリングを受けるまで覚悟が要ります。

なんだか抵抗を感じてしまう理由は、「自分の気持ちを相手に伝えたほうがいい」と、言われがちだからです。

そりゃそうだと思います。正論です。絶対そのほうがいいのはわかっています。

でも、それができてれば苦労しません。できないからしんどいんです。 そこで、「自分の気持ちを伝えろ」なんていつも言われていると、責められているように感じます。

私はもともと自分の気持ちを伝えるのが苦手で、それがもとで苦しくなっていました。

なにか都合が悪いことがあったとしても、帰ってきた夫に愚痴を聞かせるのも、疲れているのに申し訳ない&怒られるのが嫌で、心の中全部を伝えることができていませんでした。

夫に限らず、自分の意見を言って、反論されたら、次の言葉が出てきません。 私の両親が何か言うとすぐに否定したり、私の非を探したりするタイプなので、その影響が強いということです。

カウンセリングを受け始めて、今まで言えなかった気持ちも、少しずつ伝えるようにしてきました。 でも、いまだに、言うまでに一呼吸おくことがあります。

グループカウンセリングでも、「自分の意見を相手に伝えるほうがいい」と、先生以外にも言われます。 前から言われていたので、自分でも言える範囲で言うようにしているつもりです。 愚痴も、なかなか言うのがためらわれていたので、その場では吐き出すようにしています。

最近の会では、けんか別れした親友に久々にラインをしたら、怒ってはいないようですが、前よりぎこちない感じになったことに悶々としていることを話しました。

でも、以前親しく付き合っていたとき、上から目線な言い方をされてカチンとしたり、電話がかかってくると怒られるかと思ったりすることもあったので、様子が気になるのは未練なのかな・・・といろいろ考えている、と伝えたんです。

そこで、上から目線と感じたのはどんな時か聞かれて、思いだしつつ答えたら、「それはあなたが、思っていることを伝えていないから上から目線に感じるんじゃないか」と言われました。

ここでも、「思っていることを本人に伝えなさい」です・・・・。

そういわれるのが苦痛、と思い切って伝えたところ、じゃあどういえばいいのか、と匙をなげられそうになりました。

結局、最初の悩みである、友達への悶々とした気持ちには決着がつきましたが、後で先生の話し方にムラムラと腹が立ってきて、現在に至ります。

こういう時にこそカウンセリングをお願いしたいところですが、当のカウンセラーにムカついているので吐き出せません。

ほっとくと苦しいので、夫と友達に愚痴ったところ、普段から散々言われている「思ったことを相手に伝える」練習だと気づき、 勇気を出してカウンセリングをお願いすることにしました。

とはいえ、いざとなると緊張しますし不安です。 そんなことを言って、反論されてまた傷ついたら嫌だ。

1年以上も通っているのに、カウンセリングに緊張するというのは、先生と合わないのでは。 愚痴った友達には言われました。

ただ、好転反応(というのでしょうか)で、「つらい胸のうちや、辛かった過去を吐き出して、その時のことを思い出すから、つらいのは当たり前」という情報もネットにはあったので、実際はどうなのか?他の人はどうなのか?と疑問です。

カウンセリング歴3年の先輩に、緊張することを伝えたら、自分はむしろカウンセリングが楽しみ、と言われたので、もう少しカウンセリングを受けていれば楽になる日がくるのかもしれない、とも思います。

とはいえ、先生はもうすぐご実家に帰ってしまわれるので、どちらにしろ3年も受けられないのですが・・・。

本日もありがとうございました。

母になる覚悟はできてない

先日、妊娠疑惑が持ち上がりました。

わたしは生理前1週間前後に、お腹の張り(ガスがたまってる感じです)、下っ腹が不快、情緒不安定などのPMS症状が出てきます。

今回はやたら胸が張ったり、頭痛がしたりといつもの様子と違ったので、気になって調べたら妊娠超初期症状でそういうことがあるようで、妊娠を疑ったんですよね。

結局生理が来たので、妊娠していませんでした。

なんだかんだで普段から意識しているので、普段よりもPMSがひどく感じたようです。


モヤモヤが晴れて、正直ホッとしています。

実は職業訓練に申し込んで資格を取りたいと思っていて、もし妊娠してたら辞めなきゃいけないな、まあ勉強はいつでもできるし…とも考えていましたが、申し込みはできそうです。

そして、子供が欲しい云々と普段から言ってはいても、いざ妊娠した、となれば不安になりました。

本当に子供が欲しいのだろうか?
ただ周りと比べているだけじゃないか?とか、色々と考え、悶々と過ごす日々。


自分より遅く結婚した人でも、子供が生まれて大きくなっている事実に焦っているという気持ちは確かにあります。


でも、やっぱり残念な気持ちもあるので、欲しいことは欲しいんでしょう。

欲しい云々よりも、「自分にできるのだろうか?」という不安が大きかったです。


普通の人でも産後うつになる可能性があるというのに、自分はもともとメンタルが不安定。

夫は帰りが遅く、家事の分担は期待できない。

妊娠出産に関わる費用。

…などなど、次々と頭をよぎりました。


「覚悟はいいか?オレはできてる」
…とはなかなかいかないものです。

グループカウンセリングで、いざ妊娠したとしても、覚悟ができてないことをママさんに話したら、覚悟は、お腹が大きくなるにつれてできてくるから大丈夫だと励まされました。


世の中のお母さんたちを尊敬します。



…またハードルが上がってしまったw


とりあえず、今のところ、不妊治療は考えていないので、とりあえず自然妊娠を目指そうと思います。


体調管理のため、基礎体温をつけようと思っていますが、まだ実行できていません^^;

家計簿や日記も続いたことがないので、習慣づけるのは大変ですが、せっかく基礎体温計が家にあるので活用したいと思います。



本日もありがとうございました(^^)

本当はできるのにできないフリは本当に迷惑

「教場」という、警察学校が舞台の小説を読みました。

教場

教場

警察ものの小説はたくさんありますが、警察学校が舞台の小説というのは聞いたことがなかったので興味深く、以前から読みたいと思っていたんです。

小説はオムニバス形式で、同じ警察学校の学生でも、章ごとに主人公が変わります。

短編集のような感覚で読みやすく、すぐに読み終えることができました。


実は少し前に借りて読んだ本なので、個々のタイトルや登場人物の名前までは覚えていないのですが、一番最初に収録されているエピソードは印象深いです。


主人公は成績があまり良くないということになっていますが、実は本当に出来が悪い友達に合わせて出来ないフリをしているだけなんです。


この出来が悪い友達というのは、主人公が昔事故に遭ったときに助けてくれた巡査の息子さんで、その恩もあって主人公は彼に優しく接して、仲良くしています。

最終的に、出来の悪い友達は学校をやめるのですが、辞める直前に入浴剤と浴槽洗いの洗剤(バスマジックリン的なもの)を混ぜて有害なガスを寮内に蔓延させ、主人公を手錠にかけて寮内に閉じこめ殺そうとします。


この時、友達は主人公に、自分(友達)にとって、警察学校で何が一番嫌いだと思うか尋ねます。


そこで、主人公が返した答えは「教官からのしごき」。


ところが、友達は一番嫌いなのは主人公だと答えました。


主人公のどこが嫌か、具体的に友達のセリフとしては出てこないのですが、「合わせてやってる」のは友達に伝わってたんでしょうね。


こういうのを、「自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪」っていうんじゃないでしょうか。


なんでもソツなくこなす主人公も共感できませんが、もっとタチが悪いと思います。


主人公側の視点での描写なので、友達から殺されかける時にはハラハラしましたが、出来が悪い側の人間としては、正直スッキリです(^^;


全5話のうち、前半の2話は「できる主人公ができない友達に優しくしてやってる」話だったので、痛い目に合っていい気味だと思います。


最後の章は卒業文集をまとめる話で、「修羅場に遭った学生は事実を淡々と記している云々」という担当教官のセリフがありましたが、最初の2人に関しては自業自得だと思うので、違和感を感じました。


ところで、「教場」はフィクションですが、警察学校での授業風景や寮での出来事を読んで、自分は絶対すぐ脱落することを確信してますw


犯罪者や、タチの悪い酔っ払い、街にたむろする不良など、めんどくさい&危険な人の相手をするくらいですもんね…


フィクションとはいえ、脱落者も少なからずいるようなので、最後まで残った人は拍手ものです。


以前、色々あって警察に相談する機会が何度かあり、その時のおまわりさんは親身になって聞いてくれて感謝しましたが、感じの良いおまわりさんでも、こういった厳しい訓練を経てきたんだなあ…と思うと胸が熱くなります。



本日も、ありがとうございました。

他人の目を気にしなければきっと60パーセントくらい楽になる

某ソシャゲのグループ(ギルド)での、リーダーになってしまいました。


たまに開催されるグループでのイベントでは協力してポイントを稼ぎ、報酬をゲットするわけですが、非協力的なメンバーがいることがあります。


申し訳ないですが、そういう場合はグループを辞めてもらってます。


でも、実はメンバーを切る時、わりと勇気を出して切ってますw


ソシャゲでの浅すぎる繋がりでさえ、自分に何か落ち度があるように思えてしまうんですよね。


理由はわからないというのに。


自分の落ち度も含めて、つい理由を考えてしまい、こんなに細かいことでもいちいち人の気持ちを気にする自分がつくづく嫌になります。


夫にもよく、疲れる性格だね〜なんて言われてます。

カウンセリングの先生にも言われてしまいます。


ホント、自分でもこの考え方辞めたいです。

人の目や人がどう思うかなんて気にならない、なんてメンタルの人と何が違うのかわかりません。 (うちの夫がまさにそうです)


自分の気にしすぎるところが嫌だからこそ、「自分は人がどう思うかなんて気にならない」なんて人からバカにされてるような気持ちになることも正直あります。

カウンセリングの先生からですら、自分の考え方をバカにされてるような気持ちになって辛くなってしまうので、「先生はバカにしてるわけではない、自分の意見を言ってるだけだ」と言い聞かせている状態です。


今ポスティングのバイトをしているのですが、一人で黙々とする仕事なので、たまに疲れる性格について悶々としながらやってます(^^;


今日は、そんな悶々とする日でした。


そんな中、家に帰ってTwitterを開いたらこんなお言葉がタイムラインに流れてきました。


小池一夫 on Twitter: "世間や他人の目なんか本当に気にする必要はない。自分の恨みや損得勘定に係ること以外、係った人以外にはただのゴシップ。人がどうしたこうしたと粗を責め立てている時間があるのなら、自分の身の回りのことに集中し、自分の生活を充実させるのだ。他人の人生に気を取られるな。自分の人生を生きろ。"

漫画家、小池一夫さんのツイートです。


少し趣が異なりますが、ハッとしました。


「自分の人生に集中する」って、「自分らしく生きる」ってことだと思います。


しかも、他人だって自分のことに精一杯だから私のことなんて大して気にしていないw


頭ではわかっていますし、言い聞かせるようにもしています。


私はかなり人の目を気にしがちなので、人の目を気にすることを辞めたら60パーセントくらい生きやすくなる気がしますw


しかも、人の目を気にせず自分らしく生きているほうがよほど人に好かれるんですよね。


人は、わからないことには不安を覚えるようです。

わからないことに対する心の準備をするために悪いほうに考えてしまうんだとか。

あらかじめ予防線を張っておくわけですね。


予防線を張ったところでどうしようもなく、余計に落ち込んでしまいますw


予防線を張っている時に限って、全く予想してなかったところから攻撃されてしまうんですよね(^^;


私は転職が多いことがかなりコンプレックスなんですが、人の目を気にしたり人と比較したりしなければ気がラクになって、自然と仕事も続くんじゃないでしょうか。


気持ちが楽になれば失敗も少なくなりそうです。


これまで人の目を気にしすぎて生きてきたので急には変えられませんが、せめて、自分を責める癖から解放されたいと思っています。



本日もありがとうございました(^^)

高校が黒髪にこだわる理由

「黒染め強要で不登校」生まれつき茶髪の女子高生が提訴:朝日新聞デジタル

記事によると、生徒は校則守って黒髪に染めて、髪が伸びてまた茶色くなってきたらその度に染めなおすよう指導されていたようですね。

黒染めが不十分という理由で修学旅行にも参加させてもらえなかったとか…

パワハラじゃないですか。

高校には生徒が健全に発育できる環境を作る義務がある」と記事中で語られていますが、こんな教師がいる環境のほうが不健全でしょう。

校則では外国人の、もともと金髪の生徒でも黒に染めさせるということらしいですが、とんでもないですね。

黒染めだって繰り返したら髪の毛や頭皮が痛むでしょうに。

実際、彼女も健康被害が出ているようですね。


そして、気になるのが「地毛証明書」の存在。

この学校では取り入れられていないようですが、府内の高校では取り入れられているところもあるとのこと。

大阪府に限らず、全国的に存在するみたいですね。

どうやら、幼少期の写真や、美容院でも使われてる髪色の見本(カラースケールというんでしょうか)に照らし合わせて地毛ということを証明させる書類のようです。

うちの学校にもあったのかな…?

わたしの出身校で地毛証明書を取り入れていたかどうかは不明ですが、頭髪検査はわりと頻繁にあって、それも髪の毛の色見本でチェックされていた記憶がぼんやりあります。

いつもは髪が明るい派手系の女子たちも、このときばかりは黒染めスプレーを使って真っ黒にしてましたw


今回の件で思いましたが、そこまでして学校が黒髪にこだわる理由ってなんでしょうね?


たしかに、成長期にやたらと髪を染めたり厚化粧をしてれば将来のダメージが心配ですが、オシャレがしたい年頃でもあります。


「学校はおしゃれをするところではなく勉強するところ」とはもっともお言葉ですが、オシャレしながら勉強や運動に励んでもいいんじゃないですかねw


清潔感、という理由なら銀行員や公務員でも、女性は暗めの茶色に染めている人が圧倒的に多いですし。


むしろ、女性なら先生の中でも染めてる人はいますよね?


さすがにブリーチはどうかと思いますが、控えめな茶髪くらいなら許してあげたらいいんじゃないですか

誰かに迷惑をかけているわけでもなし…

今時お年寄りでも髪を染めてて不快に思う人は少数派じゃないかと思います。


なにはともあれ、記事の女子高生には勝訴してもらいたいものです。


本日もありがとうございました(^^)

変人偏屈列伝を読みました

変人偏屈列伝 (集英社文庫―コミック版)

変人偏屈列伝 (集英社文庫―コミック版)

Amazonポイント(ギフト券)がたまったので、以前から読みたかった荒木飛呂彦先生の短編集をまとめ買いしました。

古本だと1円から販売されていて、そこに送料がかかって1冊300円くらいで買えたりします。

地元のブックオフで買うよりもかなりお得なので、よく使ってるんです。


今回は「変人偏屈列伝」「魔少年ビーティー」「岸辺露伴は動かない」「ゴージャスアイリン」「バオー来訪者」を購入し、「変人偏屈列伝」をまず読むことにしました。

作者は荒木飛呂彦となってますが、荒木先生の漫画は6話中2話だけで、他は元アシスタントの鬼窪浩久さんという方が書いてます。


鬼窪さんが作画担当で、原作と構成が荒木先生のようです。


本書で一番古い作品が連載された当時(1989年)、荒木先生は忙しくて作画まで手が回らなかったようですね。

Amazonレビューでは荒木先生の作品が少ないこともあり評価が低めでしたが…ファンの感情としてはしょうがないかと思います^ ^;

前々からAmazonレビューでこの情報は得ていたので、その辺は納得してました。

作画は荒木先生じゃないとはいえ、歴史上の偉人ではなく変人を取り上げた点が面白そうだったので、買うことにしたんです。


よくわかりませんが原作・構成っていうと、作画以外は荒木先生が手掛けてるんでしょうし…。

作画は荒木先生じゃないとしても、内容は面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。

実話を元にしたフィクションというのが信じられないくらい、みんなキャラが濃かったですw

さすが荒木作品の登場人物といった感じです。

ジョジョはモブキャラでさえ濃いですからね…

一番最初に収録されている野球選手タイカップなんて、チーム内で暴君ぶりを発揮するので、全員から嫌われてたのに偉大な記録を立てたそうです。

嫌われつつも、畏れられていたというか。かなり前向きに言って悪のカリスマというべきか…。

彼が立てた記録は未だに破られていないものも多いらしいです。


人間とチンパンジーの混血と言われるオリバー君を日本に連れてきた康さんというプロモーターは、ぶっ飛んだ企画を実際にやってヒットを続け、富を築いたそうです。

康さんはたしかに変人ですが、現実味があります。
実際、本人に会って取材もしたそうです。

最後に収録されていた、エジソンのライバルだったニコラ・テスラについては、偶然前日にBS世界のドキュメンタリーで見て知っていました。

彼は交流電気という、現在使われている電気エネルギーのほとんどを発明した人です。

交流電気は理科の実験でやった記憶がありますが、全然ピンと来ませんでしたw


晩年は地球を電流で真っ二つにできる、と言ったり丸くてすべすべしたものをとんでもなく恐れたり、といったエピソードもありますが変人というより隠れた偉人ですね。

そんなこと言ったらエジソンも十分変人ですし。

この作品は鬼窪さんと、同じくアシスタントの藤井さんが共同で作画をしていました。

おそらく藤井さんがメインで描いていたと思われますが、劇画風のジョジョ1部のタッチで見やすい絵でした。

鬼窪さんの絵は、ちょっと自分には合わなかったです(^^;

特に初期のタイカップの話では登場人物の筋肉の作りがガタガタで、なんでこの人に作画任せたんだろうっていうレベルでした。

そして、女性の裸がやたらリアルでエロいと思ってたら、現在成人誌で連載を持ってる人のようで納得しました。


さて、肝心の荒木作品です。

荒木先生は家を改築し続ける未亡人の話と、腸チフスの保菌者で周りに腸チフスを広めたメイドの話を、作画まで手がけてました。

この2つは安心して読めました!

家を改築し続ける未亡人の話は、まさに実話を元にしたフィクションで、南北戦争の犠牲者の呪いが描かれていました。

呪いから身を守るためには素顔を隠して、家の改築を朝から晩まですることを占い師に指示されて、指示通りに改築し続けたらしいです。

彼女の館は現在もあるようで、観光地になっていますが、改築しすぎて、携帯を持ったガイドがいないと一生外に出られないらしいです。

じゃあガイドは最初は一体どうやって出てきたのか、って疑問ですがw

チフスを広めたメイドは、ことごとく周りが腸チフスになって死亡していたので、殺人で逮捕されます。

でも、意図的に感染させたわけではなくて本人は菌を持っているにも関わらずいたって健康なんですよねw

釈放されても隔離されて、このメイドのために法律ができたこともあるらしいです。

コメディ…ってわけでもないですが内容的に軽くて読みやすかったです。

未亡人とメイドの話を描いた頃は2002年ごろで、私が一番好きな画風の頃なのでより楽しめました!


ちなみに、荒木先生の2作品はカバーにもなってます。


しかも、文庫ではリバーシブル。豪華!
リバーシブルなだけに、紙もしっかりしてます。


原作と構成が荒木先生とはいえ、やっぱり肝心の絵が見たいです。

今回、頭の中では荒木先生の絵だったらこういう感じかなーなんて補完しながら読んでいました。

他の作品も、余裕がある時でいいから荒木先生が改めて作画まで描いてくれるといいなぁ…なんて思います。


本日もありがとうございました(^^)